ウーバーイーツを主婦が配達するメリット・デメリット

ウーバーイーツは申し込みから登録、配達開始まですべてWeb手続きとなっており、登録の条件は「18歳以上」という年齢だけ。 主婦でも未経験でも、どんな人でも配達員になれるのが魅力です。

アルバイトなどの面接では電話連絡や履歴書作成の手間もかかりますし、専業主婦の場合は職歴やブランクについて問われることもあるでしょう。

また、せっかく面接を受けても不採用となる可能性もあります。

しかし、Webから配達員登録ができるウーバーイーツは面接がなく、スタッフと直接会うこともありません。働き始めるまでの時間を短くできるのはウーバーイーツ配達員の大きなメリットです。

日本国内在住で年齢18歳以上であれば、居住地域を問わずウーバーイーツの配達員登録ができます。

ウーバーイーツの配達員登録はおおまかに下記の手順でおこないます。

1. 配達パートナー登録サイトを開いてアカウント作成
2. 車両を選択し、必要書類をアップロード
3. 銀行情報登録
4. Uber Driverアプリをダウンロード
5. 交通安全クイズに解答し、アカウント有効化

アカウント作成や書類に不備がなければ、最短3日での配達員登録も可能です。不備があった場合でも不採用とはならず、書類の再提出などで申し込みができます。

ただし、配達員はUber Driverアプリを利用して注文の管理などをするため、スマートフォンが必要です。

近年は低価格のスマートフォンも多いので配達員になる前に購入しておくとよいでしょう。

ウーバーイーツは2016年9月に日本でサービスを開始し、現在では47都道府県にサービスエリアを展開しています。

注文が可能なサービスエリアはそのままウーバーイーツ配達員の配達エリアとなっています。

サービスエリアが狭い地域もありますが、配達員は居住地域以外でも登録できます。

また、登録したエリア以外で配達をする場合も、ウーバーイーツへの申請や手続きは不要となっています。

それほど遠くない距離であれば居住地域からサービスエリアに移動して配達をすることもできるでしょう。

任意で配達エリアを選べるのは、都市部などサービスエリアが広い地域でもメリットとなります。

例えば家族や知人に知られたくないなど特定の理由がある場合は居住地域から離れて配達をすることもできます。

ウーバーイーツで使用できる車両は下記の3種類です。

自転車(徒歩配達含む)

バイク(125cc以下)

軽自動車やバイク(125cc超)

副業などで配達をする場合は自転車やバイク(125cc以下)がおすすめです。

自転車は購入費・維持費ともに安く、提出する書類も少ないので登録が簡単です。

ウーバーイーツの加盟店が多いエリアなら、短距離配達が中心となるのもメリットです。

一方のバイクはガソリンや保険などの維持費が必要ですが、身体的な負担が少なく体力が少ない方でも安心できます。

自転車とバイクはレンタルも利用できるため、車両を持っていない方でも配達員になることができます。

配達エリアの状況や、自身の配達スタイルによって車両を選択するとよいでしょう。

主婦がウーバーイーツの配達バイトをする主要なメリットは下記5つです。

1. 働くスケジュールや時間は自由に決められる
2. 人間関係のストレスを最小に抑えられる
3. 服装は自由なので外出ついでの配達も可能
4. 報酬は週払いでモチベーションが保ちやすい
5. 自転車を利用すれば運動不足解消にもなる

生活スタイルは人によりますが、主婦なら家事や育児をこなしている方も多いのではないでしょうか。

ウーバーイーツの配達バイトはスケジュールや時間、人間関係など主婦が働く上でのメリットが多いのが特徴です。

ウーバーイーツはアルバイトのシフトのような仕組みがなく、働くスケジュールや時間は自由に決められます。

配達員は業務委託契約を締結した個人事業主でありウーバーイーツと雇用関係はありません。

業務委託契約は成果報酬制となっているため、どの程度働いてどの程度稼ぐかは完全に配達員に委ねられているのです。

例えば主婦なら家事や育児のすき間時間を利用して1日1時間程度働くことも可能です。

また、時間に余裕があるなら1日中働くこともできますし、気分が乗らない日は直前であっても配達を休むこともできます。

1人で働くウーバーイーツ配達員は人間関係のストレスを最小に抑えられるのもメリットです。

飲食店から料理を受け取り、注文先まで配達するのがウーバーイーツの業務です。

配達中は1人になりますし、コミュニケーションが必要なのは基本的に受け取りや受け渡し時のみとなります。

アルバイトで働く場合は、上司や同僚との協調性が求められることもあるでしょう。

コミュニケーションの機会は多いですし、接客業であれば顧客への対応も必要です。

会話が苦手な方であればストレスが増え、本業となる家事や育児にも営業が出てしまいかねません。

ウーバーイーツの報酬は週1回登録した銀行口座に振り込まれるので、配達開始後すぐに収入をえることができます。

アルバイトの給料は企業によっては週払いや日払いに対応していることもありますが、基本的に月1回払いです。

給料を家計の足しにしている場合など、月1回払いが不便だと感じることもあるでしょう。

一方のウーバーイーツは1週間に働いた報酬が翌週にまとめて振り込まれます。

収入の管理がしやすいため、1週間に必要な分だけ働くといったフレキシブルな対応も可能です。

なお報酬の振り込み日は登録した銀行によって異なりますが、おおむね火曜日か水曜日となります。

配達活動は移動がともなうため、自転車を利用すれば運動不足解消になるでしょう。

主婦の家事・育児は体力を使いますし時間管理も難しいものです。

しかし、家の中にいるため長時間継続して運動する有酸素運動にはなりにくいといえます。

配達エリアにもよりますが、ウーバーイーツの自転車配達では2キロメートル～３キロメートルの距離を配達することが多いものです。

1回の配達で所要時間15分～30分程度となりますが、有酸素運動としては非常に効果的です。自転車を利用すれば、報酬をえながら効率的に運動不足を解消できます。

主婦がウーバーイーツの配達バイトをする主要なデメリットは下記3つです。

1. 個人で働くので慣れるまで時間がかかる
2. 収入は配達件数に比例するので稼げないこともある
3. 配達業務なのである程度体力が必要

ウーバーイーツはアルバイトのような上司・同僚は存在しません。基本的に1人で働くため、業務内容の理解や収入の面でデメリットがあります。

家事・育児をしている主婦をモデルケースとしてデメリットを確認してみましょう。

ウーバーイーツは未経験であっても、配達開始からすべて1人で働く必要があります。

例えばアプリで注文をするデリバリーサービスの知識がない方は、まず初めに業務内容を理解しなくてはなりません。

配達開始から配達完了まではアプリ上での操作が必要ですし、料理の受け取り先や受け渡し先に行くのも時間がかかってしまうでしょう。

知り合いの紹介された場合は一緒に配達してもらうこともできますが、1人で配達員を始める場合は慣れるまである程度時間が必要です。

ただし、ウーバーイーツの質問をまとめた「Uber ヘルプ」では配達員の疑問を解消できますし、配達の基本などを丁寧に解説した「ウーバーイーツ配達パートナーガイド」も提供されます。

ウーバーイーツの報酬は基本的に配達件数に比例して増加します。

1件あたりの報酬は公表されていませんが、配達するエリアによっては最低報酬である300円(税込)となることもあるようです。

また、加盟店が少ないサービスエリアでは待機していても配達リクエストが来ないこともあります。

1日の間に数時間程度働こうと思っても、いざアプリをオンラインにしたら注文が来ない可能性もあるのです。

短時間で確実に報酬をえる場合は、加盟店の多いエリアで食事時などを狙って働くのがよいでしょう。

ウーバーイーツは配達業務なので、働くにはある程度体力が必要となります。

料理を受け取る飲食店はもちろん、配達先が必ずしも平坦な場所にあるとは限りません。

坂道を上ることもありますし、地図上でも分かりにくい入り組んだ場所に飲食店がある可能性もあります。

また、配達先がエレベーターのないマンションで受け渡しまでに時間がかかってしまうなども考えられます。

軽自動車やバイクを利用していても体力を使う場面は意外と多いのです。

天候にも左右されやすいので、体力に気を付けるとともに日焼け対策や雨天対策など事前に対策を考えておきましょう。

ウーバーイーツの報酬は、都市部で時給換算するとおおむね1,000円(税込)～1,500円(税込)となることが多いようです。

一方、地方では最低賃金を下回ることも多く、配達員に慣れていない場合などは報酬がさらに下がる可能性もあります。

配達員を始めたばかりの頃は時給500円(税込)～1,000円(税込)を目安に考えるとよいでしょう。

時給1,000円(税込)～1,500円(税込)で主婦が平日のみ短時間配達をする場合のシミュレーションは下記となります。

時給換算が高くなる場合は、平日の短時間勤務でもアルバイト以上の報酬を獲得できます。

短時間勤務なら昼食時や夕食時など配達員の需要が高まる時間帯に配達するのがおすすめです。

家事との兼ね合いもあるかと思いますが、食事時は報酬を倍増させる絶好の機会です。可能なら家事・育児の時間を調整して、積極的に高報酬を狙ってみましょう。

時給1,000円(税込)～1,500円(税込)で主婦が休日・祝日に配達をする場合のシミュレーションは下記となります。

休日・祝日では働く日数が少ないため平日短時間配達より収入は下がってしまいます。

ただし、休日・祝日は平日よりウーバーイーツ配達員の需要が高まりやすくなっています。

注文客も多く、配達リクエストが途切れないため比較的待ち時間は短くなります。

また、食事時を狙って配達すれば時給1,000円(税込)～1,500円(税込)以上を獲得することも可能です。

配達員の報酬は一定ではありませんが、居住地域の最低賃金を目安に配達してみるのがおすすめです。

ウーバーイーツの配達員は業務委託契約を締結した個人事業主として働きますが、個人事業主は報酬が一定額以上で確定申告が必要です。

また、事務的な作業が増えると配達員としての活動だけでなく本業である家事や育児にも影響が出かねません。

その他、車両を使用して配達するため事故やケガに十分注意する必要があります。

事故やケガが絶対に起こらないとはいえませんので、トラブル時の連絡先を事前に確認しておくのが重要です。

継続して配達する場合は保険への加入なども検討する必要があります。

主婦の場合、ウーバーイーツ配達員の仕事は「専業」として扱われます。専業で確定申告が必要となるのは、年間の課税所得が48万円を超えた場合です。

個人事業主は55万円の給与所得控除がありませんので、所得から基礎控除を差し引いた金額が48万円以上で確定申告が必要となります。

また、年間の所得が48万円を超えると扶養控除の対象から外れ、パートナーの納税額が上がってしまうので注意が必要です。

一定の条件で配偶者特別控除を受けられる可能性もありますが、基本的には48万円を基準として考える必要があります。

なお開業届を出して青色申告をすれば65万円の追加控除となる「青色申告特別控除」を受けることも可能です。

配達活動中にトラブルが発生した際は、速やかにウーバーイーツのサポートへ連絡する必要があります。

例えば下記のような状況で、サポートへの連絡が推奨されています。

• 指定された配達先に注文者がいない
• 配達をキャンセルすべきか迷った
• 飲食店の場所が分からない、配達する料理が大きすぎる
• 商品を紛失した、破損した
• 配達中に交通事故に巻き込まれた

配達員が使う「Uber Driverアプリ」にはチャットでの連絡機能が搭載されており、簡単な操作でサポートへ連絡が可能です。

以前は電話でも連絡できましたが、現在はトラブルや緊急時でもチャットサポートに統一されています。

Uber Driverアプリをインストールしたらまずサポートへの連絡方法を確認しておくとよいでしょう。

ウーバーイーツでは自社に登録した配達員に「配達パートナー向けサポートプログラム」という保険を提供しています。

配達員に登録すると自動的に適用され、利用料金などは必要ありません。

また、配達中や配達前後の対人・対物や配達員自身の傷害まで幅広い補償内容となっているのが魅力的です。

一方、「配達中または配達を終えてから15分以内」など条件が設けられていますし、最終的に補償をするかはウーバーイーツが判断します。

待機中など業務外の事故やケガに備えるなら、別途保険に加入するのも検討しましょう。

比較的料金の安い自転車保険は、弁護士特約が付帯しているものもあり配達員におすすめです。

ウーバーイーツでは配達員を始める前に確認しておきたいポイントがあります。

ウーバーイーツの報酬は配達件数に応じて決まりますが、長時間働いても報酬が上がらないことがあります。

特に初心者のうちは報酬が上がりにくいため、焦ってしまう方もいるかもしれません。

しかし、プロモーションなどをうまく活用すれば、早い段階で報酬をアップできるはずです。

ウーバーイーツ配達員は一定のリスクがあるため、ある程度時間をかけて報酬をアップさせるのが望ましいといえます。

ウーバーイーツのプロモーション(追加報酬)である「ブースト」と「ピーク料金」は、Uber Driverアプリから簡単に確認ができます。

ブースト

アプリ内のマップとプロモーションページから確認

ピーク料金

アプリ内のマップに色で表示

注文の多いエリアや時間で発生するブーストは、基本報酬を1.1倍・1.4倍など一定率倍増させます。

ブーストの時間や場所は毎週更新され、配達前に事前に確認が可能です。

一方のピーク料金はマップにリアルタイムで表示・更新されるため事前に確認することはできません。

しかし、ピーク料金も注文の多いエリアや時間で発生します。

ブーストとピーク料金を上手く活用すれば、地方でも報酬を増やすことができるはずです。

ウーバーイーツ配達員初心者はまず慣れることを意識して働きましょう。

初心者は配達件数が少なく報酬を上げるのが難しいものです。配達を急ぎ、長時間働き続ければ確かに報酬は上がるかもしれません。

しかし、報酬を意識しすぎていると必然的にケガや事故のリスクは高くなります。

ケガや事故で配達員として働けなくなれば報酬は途絶えてしまいますし、ウーバーイーツのアカウント停止対象となる可能性もあるのです。

配達数を増やし土地勘が身につけば自然と報酬も上がってくるものです。

その他、女性ならなるべく夜間は稼働しないなどさらに安全面を考慮して配達するのがおすすめです。

初めての方であればウーバーイーツの業務内容に不安を覚えるかもしれません。

2022年となった現在では、ウーバーイーツはもちろんフードデリバリーサービス全体の知名度が上がっています。

しかし、注文者として利用したことはあっても配達員が初めてという方がほとんどです。

配達パートナーガイドで詳細な内容を確認できますが、初めの1歩が踏み出しにくい方も多いかもしれません。業務内容は難しくないためまずは1件配達してみるのがおすすめです。

ウーバーイーツは辞めるのも自由ですし、自身に合っている場合はそのまま配達を続けられます。

準備をしっかりと整えたら、まずは気軽な気持ちで配達に挑戦してみましょう。

個人事業主となるウーバーイーツ配達員は、アルバイトなどと比較して多くの特徴・メリットがあります。

スケジュールや時間の都合が付きやすいため、忙しい主婦はもちろん学生などにもおすすめの働き方です。

一方、報酬は配達件数に比例しますし、慣れるまで時間がかかるなどのデメリットもあります。

ウーバーイーツ配達員として働くなら、業務内容をしっかりと理解しておくことが重要です。

本記事で紹介したメリットに魅力を感じたら、配達員として働いてみてはいかがでしょうか。